Finaleサポート終了|公式情報と代替ソフト

Finale楽譜作成ソフトウェアのインターフェース画面

Finale(フィナーレ)は、33年間にわたって楽譜作成のスタンダードとして利用されてきましたが、2024年8月26日にMakeMusic社が突然開発と販売の終了を発表しました。技術の進化に伴い、Finaleのソフトウェアは非常に複雑になり、新しい機能の追加が難しくなったため、開発・販売の終了が決まったようです。現在のOSを変更しなければ、インストール済みのPCでは引き続き利用可能ですが、2025年8月以降は新たに認証や再認証ができなくなる見込みです。

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MakeMusic・国内代理店の発表

MakeMusic社は2024年8月26日(米国時間)に、楽譜作成ソフトFinaleの開発および販売終了を正式に発表しました。これに伴い、日本国内の正規代理店であるジェネレックジャパンとの代理店契約も即日終了となり、販売・配布・サポートは段階的に終了しています。

既存ユーザーについては、現在の環境を維持すれば当面使用可能ですが、2025年8月以降は新規認証や再認証が行えなくなる予定です。また、macOS Sequoia以降の新OSには対応しないことも公式に案内されています。

Doricoへの移行については、MakeMusic社のeStore経由でのクロスグレード購入者に限り、一部特例措置が発表されましたが、日本国内販売経由では適用されない点に注意が必要です。

MacOS 非対応の注意点

公式メールにより、FinaleはmacOS Sequoiaに対応しないことが正式に発表されました。開発が終了しているため、今後Sequoia対応のアップデートが提供されることはありません。このため、Finaleユーザーは今後、以下のような対応を検討する必要があります。

  1. MacOSをアップデートせず、現行環境を維持して使用を続ける。
  2. Doricoなど、他の譜面作成ソフトへ移行する。
  3. 旧OS環境を別のPCや仮想環境で維持する。

特に今後のmacOS更新を予定している方は、早めに移行計画を立てておくことが重要です。

ポイント

  • 2024年8月26日(米国時間)、MakeMusic社がFinaleの開発・販売終了を発表。
  • 2025年8月以降、新規認証および再認証は不可となる予定。
  • macOS Sequoia以降の新OSには対応しない。
  • Dorico Proクロスグレード特例は、MakeMusic社eStore購入者のみ対象。
  • 日本国内販売経由ではFinale 27(英語版)は提供されない。
  • 移行時はMusicXML 4.0での書き出しが推奨されている。

Doricoへの移行推奨

Finaleの開発が終了した現在、MakeMusic社はSteinberg社のDoricoへの移行を推奨しています。Doricoは最新の技術を駆使し、使いやすさに優れた楽譜作成ソフトウェアです。Dorico Proに移行する際には特別割引が提供され、Steinberg社がしっかりとサポートを行ってくれるようです。Dorico Proは通常579ドルのところ、特別価格の149ドルで購入できます。

メロディ・ピアノ譜面(神戸・大阪受講生オリジナル、Finale形式)
フィナーレで制作した譜面

ユーザーインターフェースと操作性

Dorico

直感的なインターフェースで、シンプルかつ視覚的に分かりやすいです。自動配置機能により、楽譜の要素が自動的に整えられるので、手動での調整がほとんど不要です。

Finale

高いカスタマイズ性を持ち、多くの詳細設定が可能ですが、操作が複雑で習熟には時間がかかることがあります。操作の自由度は高いものの、やや複雑です。

楽譜作成と編集機能

Dorico

楽譜の配置が自動的に最適化され、見やすい譜面が作成されます。音楽理論に基づく高度な機能も備えており、複雑な楽曲も効率よく作成できます。

Finale

各要素を細かく調整できるため、完全なカスタマイズが可能です。ただし、自動配置機能が限られており、手動でのレイアウト調整が必要になることが多いです。

音楽再生とオーディオ機能

Dorico

高品質な音楽再生が可能で、音色やアーティキュレーションの設定も細かく調整できます。リアルタイムでの再生と迅速な音楽のフィードバックが得られます。

Finale

音色やアーティキュレーションの設定は手動で行われることが多く、標準的な音源ライブラリが提供されています。音質を向上させるためには、外部のVSTプラグインの利用が必要です。

互換性とデータ管理

Dorico

MusicXMLやMIDIファイルとの互換性があり、他のソフトウェアとのデータ交換がスムーズです。また、自動保存機能があり、作業内容の喪失を防ぐことができます。

Finale

MusicXMLやMIDIファイルのインポートやエクスポートが可能で、広範な互換性を提供しますが、データのバックアップは手動で行うことが一般的です。

価格とライセンス

Dorico

「Dorico Pro」「Dorico Elements」「Dorico SE」など、複数のバージョンがあり、それぞれ価格と機能が異なります。サブスクリプションではなく、一回購入のライセンス体系です。

Finale

「Finale」「PrintMusic」「NotePad」などのバージョンがあり、それぞれ異なる価格帯と機能を提供しています。

サポートとコミュニティ

Dorico

オンラインチュートリアルや公式サポートが充実しており、公式フォーラムで情報交換やサポートが受けられます。

Finale

FAQやユーザーガイドが提供されており、フォーラムでユーザー同士の情報交換が可能です。

FinaleからDoricoへの移行

  1. 機能の違い:Finaleの特定機能やカスタマイズがDoricoでは同じように実現できない場合があります。
  2. 楽譜のデータ移行:MusicXMLやMIDI形式でのデータ交換が可能ですが、完全な互換性が保証されないことがあります。譜面のレイアウトやフォーマットの調整が必要になることもあります。
  3. 学習コスト:Doricoの操作方法や機能に慣れるまでの時間と努力が必要です。
  4. 既存のテンプレートやスタイル:Finaleで作成したテンプレートやスタイルをDoricoで再作成する必要があるかもしれません。
  5. プラグインと追加機能:Finaleで使用していたプラグインがDoricoには存在しない場合があります。

譜面制作ソフトの選択肢

Finale以外にもさまざまな譜面制作ソフトがあります。それぞれのソフトには独自の特徴と利点があり、用途やニーズに応じて選ぶことができます。以下は、主要な譜面制作ソフトのいくつかの選択肢とその特徴です。

Dorico|ドリコ

Steinberg社が提供する最新の楽譜作成ソフトウェアです。このソフトは、直感的なインターフェースと自動配置機能を特徴としており、楽譜のレイアウトが簡単に整います。また、音符の入力が柔軟で、複雑な作曲プロセスにも対応しています。

Doricoの画面キャプチャ。Finaleの代替えソフトとして直感的な操作と高機能を備えた楽譜作成ツール
Dorico(ドリコ): 直感的な操作と豊富な機能で、音楽制作がスムーズに行えます。

楽譜作成ソフトウェア – Dorico | Steinberg
https://www.steinberg.net/ja/dorico/

Sibelius|シベリウス

Avid社が提供するプロフェッショナル向けの楽譜作成ソフトで、大規模な楽譜プロジェクトにも対応できます。高い機能性を持ち、音楽制作のワークフローを効率化するツールとして広く利用されています。特にMIDI入力やリアルタイムプレビュー機能が評価されています。

Sibeliusの画面キャプチャ。プロフェッショナルな楽譜作成ソフトウェアで、複雑な楽譜プロジェクトにも対応。
Sibelius(シベリウス):高機能な楽譜作成ソフトウェア。大規模な楽譜プロジェクトにも対応し、音楽制作のワークフローを効率化ができる。

Sibelius Ultimate
https://sibelius.rygasound.com/products/sibelius

MuseScore|ミューズスコア

無料で利用できるオープンソースの楽譜作成ソフトです。コストをかけずに楽譜を作成したいユーザーにとって、シンプルなインターフェースと活発なコミュニティが魅力です。これにより、初心者でも扱いやすく、サポートも豊富です。

MuseScoreの画面キャプチャ。無料で利用できるオープンソースの楽譜作成ソフトウェア。
MuseScore(ミューズスコア):無料で使えるオープンソースの楽譜作成ソフトウェア。シンプルなインターフェースと活発なコミュニティが魅力。

無料の作曲・楽譜作成ソフト | MuseScore
https://musescore.org/ja

神戸・大阪でピアノ(DTM対応)を学びたい方へ

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演奏が上手な方や歌が得意な方は数多くいますが、何より大切なのは、自分自身が音楽を楽しめているかどうかだと思います。初心者の方は、まず「楽しむこと」を大切にしてください。ピアノ(DTM)は、続けるほどに少しずつ上達を実感できる楽器です。自分のペースで練習を重ねながら、無理なく演奏の幅を広げていきましょう。

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